2019.08.01
入れ墨が原因で肝臓に負担をかけたり、病気を発症させたりすることがあるという事実を知っていますか?
悪化すればガンになることもある危険な病気が、入れ墨を入れたばかりにグッと身近になることも。
想像以上のリスクと、その理由について知っておきましょう。
■入れ墨が原因でウイルス肝炎を発症
入れ墨を入れると、ウイルス肝炎にかかるリスクが高まることも。
日本では主にB型肝炎とC型肝炎にかかり、人によっては慢性化してしまうこともあります。
B型肝炎やC型肝炎が慢性化すると、悪化して肝硬変や肝がんに発症することも。
こんな病気にかかるかもしれないことを知らずに、気軽に入れ墨を入れてしまった方もいるでしょう。
ウイルス感染の経路は血液にあるため、過去には注射器の使い回しや輸血で感染することがありました。
ですが、現在の医療機関にてそのような心配はないもの。
感染するとすれば、衛生環境が整っていない場所での入れ墨やピアスが原因と言われています。
■日本の入れ墨なら安心?肝炎は他人事じゃない
「日本ならば衛生管理が整っているから安心」と言う方もいますが、そうでしょうか?
入れ墨を彫る場所は病院のような管理体制も知識もなく、法律で定められているわけでもありません。
彫師に悪気はなくても、間違えて針を使い回してしまったなんてミスがないとは言い切れないもの。
スタジオの設備は万全でも、経験の浅い彫師が手順を誤ることがあるかもしれません。
入れ墨インクには有害物質が含まれてものもあるため、血管から肝臓へ運ばれてしまうことも。
通常、体内に運ばれるはずのない異物が到達すれば分解することができず、大きな負担をかけてしまうこともあるでしょう。
針と同様、インクが安全であるかは保証されていないはずです。
■大切な人の肝臓を傷つけるかも?
入れ墨を入れている限り、絶対に安全とは言い切れないもの。
「自分だけは大丈夫」という確信は持てないはずです。
本人が大丈夫でも、親しい人が真似をして入れ墨を施したら、その人の体に危険が及ぶことも。
もしも将来、結婚相手や子供が入れ墨に前向きな気持ちになり、安易な気持ちで体に入れてしまったら?
国内でウイルスを持つ人は、数十万人以上いると推測されています。
大切な人の体が、ウイルスに蝕まれてしまうかもしれません。
知らなかった病気が一気に身近になり、自分や自分の周囲に影響を与えることも。
不安な方は病院での検査はもちろん、病院にて入れ墨を除去することも考えておきましょう。
2020.08.13
2020.08.11