2019.08.06
入れ墨インクには金属が入っているという噂を聞いたことはありませんか?
体に入れるものなのに、果たして安全なのか?どんなリスクがあるのかについて、ご説明します。
■入れ墨インクには金属が入っている?
「入れ墨があるとMRIに入れない」という噂を聞いたことはありませんか?
これは入れ墨インクに配合されている金属が磁場に反応し、火傷してしまうからというもの。
安全性に考慮して作られた入れ墨インクにも、微量の金属が含まれていることもありますが、重金属テストにて検出できないほどのもの。
人体に大きな影響を及ぼさないと考えられています。
そのため、入れ墨があってもMRIで検査を受けたことがあるという人もいます。
ただし、必ずしも安心できるというわけではありません。
■入れ墨インクに金属が引き起こす病気
微量の金属であっても体が反応し、金属アレルギーを引き起こすことがあります。
金属は汗で溶けるとイオン化し、皮膚とは異なるタンパク質を生み出すように。
新しいタンパク質が皮膚に赤みやかぶれ、かゆみなどのアレルギー反応を引き起こすことがあります。
これは金属製のアクセサリーだけでなく、銀歯や食事による摂取によって発症することも。
汗をかきやすい方、金属でできたアクセサリーを愛用する方ほど発症しやすくなるため、入れ墨を入れている方にも十分に当てはまります。
■入れ墨があるとやっぱりMRIは危険?
MRI検査を受けられるとの声もありますが、現在では同意書を求める病院が多いでしょう。
「もし火傷しても、自己責任」とサインを求められます。
これは入れ墨インクにどの程度金属が含まれているかは不明なため、いちがいに大丈夫とは判断できないためです。
昔の入れ墨インクには金属が含まれていたことは当たり前でしたし、海外で施術を受けたのならば、どのようなインクを使用しているのかは不明なもの。
国内であっても、インクの表示を明確にしていないところもあるでしょう。
MRIを断られて病気の発見が遅れる、火傷してしまうというリスクはゼロではありません。
安心と思われる入れ墨インクを使用しても、微量の金属は含まれているもの。
MRI機器も進化を遂げているため、今後どんな反応を起こしてしまうのか分かりません。
さらに金属アレルギーを発症するリスクを抱えていることを覚えておきましょう。
不安な方は、美容外科にて入れ墨を除去するのもおすすめです。
2020.08.13
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