2019.08.28
桜吹雪の刺青を持つヒーローと言えば、時代劇に出てくるあの有名人!
よく知らない人でも、桜吹雪にカッコいいイメージを持つ人もいるでしょう。
ですが、本当は桜吹雪ではなかったという説も。
さらに刺青によるデメリットもご紹介しますので、ぜひ知っておいてください。
■桜吹雪はヒーローの証じゃない?
肩や腕、背中に桜吹雪の刺青を彫った方、江戸時代のヒーローを意識したなんて方もいるでしょう。
たとえ意識しなくても、時代劇のカッコいい主役と同じならば、自慢の刺青に思ってしまうことも。
ですが、実際にこのような刺青を入れていたのは、火消しや魚屋、船頭たち。
他には博徒や侠客などに多かったようです。
肌を見せる職業の人たちが着物の代わりに隠すため、火災や水難で亡くなっても分かりやすいために入れていたという説があります。
思い描いていたのと違ったと感じる方もいるでしょう。
■時代劇にあった桜吹雪の刺青は嘘
桜吹雪の刺青と言えば、「遠山の金さん」。
テレビで見たことがなくても、その存在を知っている方は多いもの。
ですがあの刺青、実はテレビの演出だった可能性が高いのです。
当時の資料によれば、刺青があったという確かな記述はなく、遠山の金さんのモデルになった人物も、桜吹雪ではなく女性の生首を彫っていたという説もあります。
そもそも袖がめくれるのを嫌がったことから、「刺青がある」という噂が立っただけとのこと。
確かな記録は残されていません。
時代劇としては桜吹雪の刺青を見せた方がインパクトはあるため、うまく脚色されたのでしょう。
■散らない桜吹雪のデメリット
遠山金志郎に憧れて桜吹雪の刺青を施した人、または桜吹雪というモチーフに憧れて刺青に選んだ方もいるでしょう。
和彫りが肩から背中にあしらわれ、美しくもインパクトのあるデザインに仕上がります。
ですが、刺青はいずれ劣化してしまうもの。
肌の老化や服との摩擦、紫外線の影響によって徐々に色あせ、線もかすれてしまいます。
桜は限られた時に咲き、潔く散ってしまうからこそ美しいもの。
刺青にして永遠に咲かせ、散る姿をとどめておくことは、本来の桜と異なるもの。
美しいからこそ、劣化していく姿に耐えられなくなってしまうこともあるでしょう。
せっかくの桜吹雪の刺青ですが、思っていたイメージと違ったのでは?
また、美しい桜が肌とともに劣化していくのは悲しいもの。
いさぎよく散る桜の花のように、美しい今こそ病院で除去してしまうのも粋なもの。
ぜひ、桜吹雪の刺青にふさわしい最後を考えてみてください。
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