2019.09.09
入れ墨を彫ったことで事件に発展し、とうとう最高裁にて争われることになった事件を知っていますか?
この判決により、日本の入れ墨事情や彫師のあり方が大きく変わってしまうかもしれません。
体に入れ墨がある方ならば、ぜひ知っておきたいもの。詳細についてご説明します。
■入れ墨裁判になった「最高裁」とはなに?
「最高裁」とよく聞きますが、詳しくは知らないという方もいますよね。
最高裁とは最高裁判所の略称こと。日本の司法機関にて、最高機関に位置づけられます。
一般的な裁判は地方裁判所、高等裁判所、最高裁判所の三段階にて行われます。
下級審で不服があり、条件を満たした際には最高裁で争われることもありますが、とてもめずらしいケースでしょう。
そのため、入れ墨による裁判で最高裁に上告したというニュースは、入れ墨に関係ない人々の注目も集めました。
■最高裁に上告した医師法裁判とは
彫師が針を刺す行為は医療行為にあたるため、医師免許のない彫師が医師法に違反するという理由で有罪判決を受けた事件がありました。
入れ墨は危険な行為であり、そのための医学的知識や技能を要するには医師免許が必要と判断したのです。
この裁判は後に無罪となりましたが、検察官が上告中、最高裁にて争われることになります。
結果によって、日本の入れ墨のあり方が変わるかもしれません。
もしかしたら、医師免許のない彫師は活動できなくなるなんてこともあります。
■彫師が最高裁で無罪でも安心できない?
最高裁で彫師が無罪となり、医師免許が必要なくても入れ墨が入れられることになったとしても、手放しでは喜べないでしょう。
知識がなく、安全な施術ができない彫師によって、肌に炎症やアレルギーを発症させられてしまう人もいます。
傷をつけられたり、ウイルスに感染させられたりするケースもあるでしょう。
海外では第三者によるチェックや、ガイドラインが設定されることもありますが、日本ではそこまで整備されていません。
また事件に発展し、裁判にて争われることは十分にあり得ます。
最高裁の結果を待たずとも、入れ墨が体にとって危険な行為であることを理解された方もいるでしょう。
少しでも不安な気持ちを抱いた方は、この機会に除去することも考えてみてください。
美容外科であれば、医師による施術で除去することができます。
2020.08.13
2020.08.11