2019.10.08
刺青に黒い色がある方、それは墨だと思っていませんか?
実は刺青に墨を使用することはめずらしいこと。
洋彫りならば、ほぼないでしょう。
ですが、彫師が墨を使っていた、墨汁を使って自分で彫ったという方は要注意!
刺青に適した墨かどうかを確認しておきましょう。
■刺青の黒は墨汁ではない
刺青の黒い色は墨汁だと思っていませんか?
これは専用のタトゥーインクを用いたもの。
他カラー同様、タトゥー用品店にて購入することができます。
マシンにセッティングするために開発されており、肌への安全性を考慮して作られた製品です。
中には植物由来の、オーガニック製品なども。
アメリカなどで人気の商品を輸入した、ブラックインクを使う彫師が多いでしょう。
洋彫りならば、墨汁を使うことはほぼないかもしれません。
■昔は当たり前?墨汁で彫る刺青もある
元々日本では和彫りが主流であり、日本独自の手法で刺青が彫られていました。
中国や仏教による文化を取り入れていたため、他国のタトゥーインクを使用する機会はなかったもの。
当然、黒い刺青には墨汁が使われていました。
ですが墨汁は真っ黒にはならず、「刺青」という呼び名が表すとおり、青みがかった黒色に発色します。
現在でも墨汁を用い、独特の発色を楽しむ刺青も。
ですが、墨汁で彫った経験のある方は、決して安心しないでください。
■墨の刺青がある人は要注意!
彫師に墨汁で刺青を彫ってもらった、自分で彫ったという方、その墨は安全ですか?
刺青に用いる墨は、植物や動物を原料とした特別な墨を使用します。
粒子が細かく、発色の良い墨を彫るときにだけ少量用意し、その特性を活かせる彫師だけが使うもの。
家にあった墨汁を使ったなんて方ならば、色がうまく入らず、戸惑った経験もあるでしょう。
長期保存の効く一般的な墨汁には、防腐剤などの科学物質が含まれていることもあります。
当然、人体に長く留めておくことを前提としていないため、どんな副作用が現れるかは誰も予想できません。
知識のない彫師や自分で彫った刺青ならば、体に大きな負担をかけていることもあります。
軽い気持ちで墨汁を使った方、どこの墨かも分からないものを使われたという方、その危険性を理解し、自分の体を守ることを考えてみてください。
墨を使った刺青でも、病院で除去することは可能です。
まずはカウンセリングにて、気軽に医師に相談してくださいね。
2020.08.13
2020.08.11