2019.10.07
水滸伝に登場する、「水門破り」のシーンを描いた刺青。
昔から人気のあるモチーフでもありますが、その悲しい結末を知っていますか?
また、刺青にするとさまざまなデメリットも。
絵柄に憧れて彫ってもらったという方、ぜひ参考にしてください。
■絵でも刺青でも人気の「水門破り」とは
刺青には数々の図案がありますが、中でも人気が高いのは「水滸伝」をモチーフにしたものでしょう。
登場人物の一人張順による「水門破り」を背中に施した人もいるのでは?
敵が籠城している水門を破り、城内へと忍び込む勇ましいシーンは人気が高いもの。
口に刀を加え、大量の水が流れる門を打ち破る姿は迫力があり、多くの人を魅了しました。
江戸時代の浮世絵師、歌川国芳が描いたその絵は大人気となり、現在でも高く評価されています。
■知っていた?水門破り後の悲しい結末
人気の水門破りですが、その後の結末は知っていますか?
たった一人で水門を破る、勇敢な張順ですが、このあと敵兵に見つかってしまい、最期を遂げることになります。
味方を勝利へと導く行動ですが、張順自身は悲しい結末に。
物語のワンシーンだけならば非常に見映えのする刺青ですが、残念な結末まで知ってしまうと、すこしイメージが変わってしまうのではないでしょうか?
■水門破りを刺青にするデメリット
水門破りの刺青は迫力があるぶん、非常に目立つ刺青でもあります。
自身は背中に入れているため、鏡がないと確認できないもの。
ですが、他人からはハッキリと見えてしまうでしょう。
服で隠しているつもりでも、うなじから刺青が覗いてしまったり、服が透けて見えてしまったりすることも。
隠すことが難しいはずです。
背中は汗をかきやすく、着替えや就寝、椅子の背による摩擦によって、大いに負荷がかかるところでもあります。
せっかくの刺青もどんどん劣化してしまうかもしれませんが、自分では刺青の変化に気づけないこともあるでしょう。
気がついたらカッコいいはずの刺青が薄くなり、線や色が飛び飛びになってしまうという、残念な結末を迎えてしまうかもしれません。
当時はカッコいいと思って入れた水門破りの刺青も、よくよく知れば魅力を感じないという人もいるでしょう。
自身の肌の劣化とともに、刺青も時を刻んでしまうもの。
鮮やかさや精悍さを失い、服を着ても隠しきれない派手さだけが際立っていることもあります。
背中一面であっても刺青除去は可能です。刺青を除去して、新しい物語を始めましょう。
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