【医師が教える】日本人の刺青に錦鯉が向かない理由 | 名古屋中央クリニック / 刺青除去 / ブログ
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美しい錦鯉の姿を、自身の刺青に選んだ方もいるでしょう。

縁起の良い意味もあり、外国人客にも人気のモチーフです。

ですが錦鯉の起源を知れば、その意味に疑問を抱いてしまうかもしれません。

日本人の刺青に向かない理由についても説明します。

 

 

 

■錦鯉と鯉の刺青は何が違う？

錦鯉とは日本で観賞用に作られた鯉のことを指し、「国魚」とも呼ばれています。

自然界の鯉には錦鯉のような美しい色彩を放つ鯉はいません。

品種改良によって、あらゆる色彩の錦鯉が生まれました。

その人気は海外にまで広まり、「NISHIKIGOI」という国際語として知られるようにもなったのです。

刺青の錦鯉は真鯉よりもカラフルに、より美しく描かれます。

 

 

 

■錦鯉の刺青の意味には疑問が多い

錦鯉の刺青の意味には、強い意思や勇気、芯の強さがあげられています。

他の鯉とは異なる容姿に生まれたことから、孤立した強さを言い表しているのでしょう。

ですが錦鯉は人の手によって改良されて生まれたもの。

自然に生まれたわけではなく、人工的に作られた美しさです。

錦鯉そのものは美しいのですが、刺青の錦鯉が持つ意味には合わないでしょう。

滝登りをする錦鯉を刺青にする方もいますが、天然の鯉の荒々しさと混同し、意味を間違えているのかもしれません。

人々の目を楽しませる錦鯉に、強さや勇気という意味を持たせるのは少々無理があります。

 

 

 

■日本人には錦鯉の刺青は向かない

もともと錦鯉は真鯉の突然変異で生まれたものですが、現在私達が目にしているのは人工の錦鯉。

変異によって生まれた希少な錦鯉を想像し、特別な意味をもたせる彫師もいますが、モデルにしているのは人工の錦鯉なのです。

鑑賞するためだけに作られた生き物を、リスクの多い刺青モチーフに選ぶのに疑問を抱いた方もいるでしょう。

そのため、錦鯉の刺青は外国人客に人気があります。

刺青に対して寛容な国や職種の方が、意味を持たない刺青でも気にならないためです。

 

 

錦鯉の起源を知らない外国人になら喜ばれる刺青ですが、ただでさえ刺青が受け入れられない日本で入れれば、「なぜペットショップの商品を刺青に？」と笑われることもあるでしょう。

刺青を除去したいと思った方は、美容外科にて除去する方法を相談してみてください。

カラーが入った刺青をレーザーで除去する方法もあるため、カウンセリングにて尋ねてみましょう。