2020.01.08
韓国では一定期間兵役に入る制度が設けられていますが、その兵役を免除するために、全身に入れ墨を入れる若者がいました。
ただし現在は、入れ墨も兵役も事情が異なるようです。
いったいどんな事情があったのかをみてみましょう。
■兵役とはなに?日本と海外の事情
兵役とは軍務に服することであり、個人の自由意思によって服する自由兵役と、国によって強制的に軍務に服する強制兵役があります。
日本でもかつては徴兵令が制定され、成人男子には強制兵役の義務が発生しました。
現在では制度は廃止されているため日本ではなじみがありませんが、海外では制度を運用している国はいくつかあります。
ロシアやスイス、中国などの国で徴兵制を設定していますが、期間や対象者はそれぞれ異なります。
■韓国では入れ墨があると兵役が免除?
徴兵制は韓国にもあり、韓国の芸能人が兵役に入るため、活動を一時休止するというニュースを見たことがある人もいるでしょう。
ところが兵役には条件があり、「兵役判定検査」にパスしたものだけが兵役につくことになります。
持病や学歴の他に、肥満や低身長、低視力で免除になることがあります。
入れ墨も理由の一つとなり、兵役を免除するために全身に入れ墨を彫る若者が増加しました。
制度には多くの税金が使われていることから、この対応については疑問が上がるように。
国民から「税金の無駄遣い」との声を受け、兵務庁が対策に乗り出す騒ぎへと発展したのです。
■兵役免除と入れ墨は就職に影響
現在の韓国では、入れ墨による兵役免除は厳しくなっています。
人口減少に備えて、さらに検査が緩和されるかもしれません。
さらに軍隊での経験は、韓国男性のプライドを高めるものとなってきました。
兵役に行かないと就職活動で不利になることもあるなど、イメージが変わり始めてきました。
入れ墨を入れてまで兵役を免除することで、周囲から非難されることもあるでしょう。
韓国でも入れ墨があるだけで就職で不利になることもあり、兵役を逃れるためだけに派手な入れ墨を彫ることは減るかもしれません。
日本では関係のない話に聞こえるかもしれませんが、兵役検査や就職活動にて不利になる入れ墨が減るようになれば、日本の入れ墨も影響を受けるでしょう。
実際に韓国では、タトゥーシールが大流行中。
日本より一足先に、病院で入れ墨を除去している人が増えているのかもしれません。
2020.08.13
2020.08.11