2020.01.09
入れ墨のモチーフに、平和の意味を持つものを選んだ方もいるでしょう。
ですがその入れ墨が、みんなの平和を壊しているかもしれません。
なぜ入れ墨というだけで恐怖の対象になるのか?
日本ならではの事情をみてみましょう。
■平和を願う入れ墨は多い
入れ墨に怖いイメージを持つ方は多いのですが、「平和」という意味を持つモチーフはたくさんあります。
ゾウやオオカミ、蝶などの他に、鳳凰や麒麟といった架空の生き物も。
女性に人気のリボンにも、平和という意味があります。
EXILEのATSUSHIさんも入れ墨に、平和の象徴であるバッファローや聖母マリアを選んでいます。
平和を願う入れ墨を入れている方は、思いのほか多くいるのかもしれません。
■温泉の平和を入れ墨が壊す?
温泉施設では、入れ墨を禁止するところも多くあります。
裸でお湯に浸かり、リラックスしながら疲れを癒すところ。
仲間や家族と楽しむ人、温泉の効能を全身に楽しむ人などが集まる平和な場所です。
ところがそんな場所に入れ墨がある人が来れば、たちまち不安になってしまう方もいます。
反社会的勢力の関係者か?
素行の悪い人かと恐怖を感じるでしょう。
口コミサイトでは温泉施設に入れ墨がある人がいたという情報だけで、評価を下げている人も多々います。
同様に銭湯やプールでも平和を壊すとし、入れ墨がある人と一緒に利用することを拒否する声もあります。
■入れ墨で平和を願えないのはなぜ?
平和を願うはずの入れ墨でも、なぜ平和を壊してしまうのか?
それは日本では、入れ墨は危険なものという認識が強く根付いているためです。
過去にヤクザが入れ墨を好んで入れ、それを見せながら一般人を脅していた歴史がありました。
もっと過去の江戸時代には、犯罪人には入れ墨を入れるという刑罰があったのです。
そのため、入れ墨という存在自体が危険なものとして根付き、平和を壊す象徴となってしまいました。
現在では意識は変わりつつあるものの、知らない人の入れ墨は怖いという声はいまだに多いもの。
平和を願う入れ墨を入れていても理解されず、自分自身が平和を壊す脅威として見られていることを自覚しましょう。
世界や人々の平和を願う入れ墨を入れながらも、他人に恐怖を与えていたとはショックなもの。
自身の入れ墨の意味について考え、不要な場合には除去することも検討してみてください。
入れ墨除去は、病院にて施術を受けることができます。
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