2020.01.11
鳳凰の刺青にはどんな意味があるのかを知っていますか?
知らない人が多い、または違うモチーフと混同しているかもしれません。
鳳凰とはどんな生き物であるのかを知っておきましょう。
■鳳凰とはどんな生き物か
鳳凰とは伝説上の動物であり、中国発祥の霊鳥として知られています。
その姿はニワトリやキンケイが原型となっており、龍のように神格化されたモチーフと伝えられています。
ちなみに鳳凰の「鳳」はオス、「凰」はメスのため、雌雄合体型の神体という説も。
いっぽうで、龍が帝王の象徴であるのに対し、皇后は鳳凰を象徴としていました。
そのため、メスという説もあります。
中国の結婚式では龍と並べて図案化したものを新郎新婦にたとえて、縁起の良いモチーフとして使われることもめずらしくありません。
■鳳凰の刺青に意味はない?
鳳凰は縁起が良く、吉祥をもたらすとして刺青に選ぶ方もいるでしょう。
元はニワトリを原型としていますが、その姿は歴史と共に変わります。
四霊の一つ「朱雀」は鳳凰と同じもの。ニワトリの頭に蛇の首、翼とクジャクの尾の姿をした、中国漢の時代に誕生した神聖な生き物です。
宋代以降にはさらに華麗な姿となり、麒麟や鹿、亀や燕などを用いた豪華絢爛な姿へと移り変わります。
平和な時や知性の優れた人が現れた時にのみ姿をあらわすとも言われていますが、それは古来の言い伝え。
歴史と共に姿を変える鳳凰は想像上の生き物であり、その意味も歴史と共に変わっていくでしょう。
架空の生き物のうえ、時代と共にコロコロと姿を変えるもの。
刺青に明確な意味をもたせることは難しいかもしれません。
■鳳凰の刺青はフェニックスの意味と混同しがち
鳳凰を英訳した際に「フェニックス」としたことから、2つの生き物を混同している方もいます。
フェニックスは不死鳥であり、エジプト由来の架空の生き物のため、鳳凰とは異なります。
ですが彫り師の中には混同し、「再生」「復活」「新しい人生」と意味を持たせて鳳凰を彫る人もいます。
そのため不死鳥のシンボルである炎と鳳凰を一緒に彫ることもありますが、これは間違い。
吉祥をあらわす鳳凰か、再生をあらわすフェニックスか分かりません。
意味や違いを分からずに選んでしまっている方もめずらしくないでしょう。
鳳凰の意味や朱雀とフェニックスとの違いを正しく理解するのは難しく、曖昧な刺青を入れてしまった方もいるでしょう。
失敗したと気づいた方は、美容外科にて安全に刺青を除去する方法があることを覚えておいてください。
2020.08.13
2020.08.11