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【医師が教える】入れ墨裁判は無罪判決!ところが問題は増えることに

2020.02.04 

刺青除去

 

 

 

入れ墨を彫ったことにより、ある彫り師が裁判にかけられることになりました。

のちに逆転無罪を勝ち取りますが、入れ墨業界にとっては問題が増えることに。

いったい何が起きているのかをみてみましょう。

 

 

 

■入れ墨を彫っただけで有罪に?

医師免許を持たずに入れ墨を施したという罪で、ある彫り師が逮捕された事件がありました。

決してトラブルが起きたわけでもなく、ただ入れ墨を彫ったことが医療行為に値すると指摘され、医師免許がないことを理由に裁判にかけられてしまったのです。

その後の控訴によって入れ墨は医療行為にあたらないとし、逆転無罪を勝ち取ることになりました。

ですが、無罪だからといって問題が解決したわけではありません。

 

 

 

■入れ墨裁判が無罪になって起きた問題

無罪が言い渡されたものの「医師法の適用にはならない」との判断されただけに過ぎず、入れ墨に規制がないことは無視できないと考えられています。

保健衛生上の問題は解決されておらず、規制や指導によって安全性を高める必要はあるでしょう。

このままではスキルや知識が不十分な彫り師による施術が、当たり前になってしまいます。

「消毒した」と彫り師が自己申告した器具も、消毒が不十分であれば肝炎の感染を広げてしまうことがあります。

彫り師と顧客との間でトラブルが増えるようになり、入れ墨のイメージはますます悪くなってしまうかもしれません。

 

 

 

■入れ墨裁判の無罪は確定していない

大阪高等検察庁は最高裁へと上告したため、この裁判は無罪では終わっていません。

最終的に無罪となるか、有罪となるかは決着がついていないのです。

ちなみに入れ墨よりも浅く針を刺し、インクを入れて眉やアイラインにメイクを施すアートメイクは、医療機関でなければ施術ができません。

入れ墨に医師免許が必要という結果になる可能性は、ないとは言い切れないでしょう。

無罪だとしても、規制がないことに安心した彫り師が活動の幅を広げ、衛生管理の行き届かない施術を繰り返すリスクが待っているかもしれません。

 

 

裁判をきっかけに、入れ墨の危険性が再確認されるようになりました。

彫り師が無罪になったからといっても、彫られる側にとっては安心できないもの。

リスクの高い施術を受けたことを、再認識した方もいるでしょう。

彫り師や入れ墨に不安があったという方は、体の安全を守るためにも確かな病院にて除去することをおすすめします。

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