2020.03.15
入れ墨にはさまざまな呼び名がありますが、いくつ知っていますか?
なじみのある言葉もあれば、初めて聞く呼び名もあるでしょう。
よく知られている言葉からマニアックな呼び方まで解説しますので、興味のある方はチェックしてみてください。
■入れ墨には呼び名がいくつもある
入れ墨にはいくつかの呼び名がありますが、知らない呼び名もあるのではないでしょうか?
・タトゥー(Tattoo):海外で共通の呼び名、日本では洋彫りのことをさす
・刺青(しせい):小説家谷崎潤一郎が生み出した造語。現在では「いれずみ」と読む
・倶利伽羅紋々(くりからもんもん):かつては背中一面の入れ墨のことをさしていた
・文身:入れ墨刑があった江戸時代に、入れ墨と区別するための呼び名
・紋身:中国語由来の呼び名
現在では「タトゥー」「入れ墨」「刺青」という呼び名が多いようですが、時代によって使われる言葉は異なっていたようです。
また、世代や地方によっても呼び方が異なりますが、どれも同じものです。
呼び名によって、入れ墨の入れ方やデザインが変わるわけではありません。
■まだある!入れ墨の呼び名
入れ墨には他にも、下記のような呼び名があります。
・入れぼくろ:遊女が客引きに利用した点の入れ墨
・彫り物:文身同様に、入れ墨刑と区別するための呼び名
さらに、我慢(がまん)、黥(げい)、箚青(とうせい/さっせい)という呼び名も存在しています。
■「入れ墨」が正しい呼び名なのか?
報道や条例文には「入れ墨」で統一されていますが、「入れ墨」という呼び名が正しいというわけではありません。
人によって認識している言葉が違うだけであり、正しいか間違っているかということはないのです。
呼び名は違いますが、どれも同じもの。
「タトゥーだからファッション性がある」、「入れ墨だからヤクザみたい」と意識されることはないでしょう。
どれも肌に傷をつけてインクを入れたものであれば、世間からは同じ入れ墨として認識されています。
どの呼び名を使っても、入れ墨は入れ墨です。
プールや温泉の使用を断られたり、就職や結婚にて障害となってしまったりすることは変わらないでしょう。
「タトゥーだから入れ墨じゃない」という方もいますが、呼び名が違うだけで差はありません。
そんな入れ墨に後悔している方は、病院にて除去することをおすすめします。
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