2020.04.07
近い将来、AIがさまざまな仕事を奪っていくという噂がありますが、入れ墨も例外ではありません。
ロボットが入れ墨を彫る時代はくるのか?気になる方はチェックしておきましょう。
■入れ墨を彫るロボットは実在する
2016年、フランス人のエンジニアたちにより、3Dプリント技術と入れ墨マシンを合体させたロボットが誕生しました。
入れ墨を入れたい箇所をスキャンして認識させ、デザインをソフトウェアに入れたら、あとはロボットが彫るというものです。
人工皮膚でのテスト後には、実験台になりたい人を募集して人体にてテストもおこないました。
この時点では腕と脚のみの対応でしたが、今後は研究を重ね、ロボットの開発を進めると締めくくられています。
■ロボットが入れ墨を彫る時代はやってこない
入れ墨を彫るロボットが開発されたものの、2016年以降に進展はありません。
もともと100年ほど方法が変わらぬ彫り師の仕事をロボットにさせてみたいという、何気ないアイデアから始まった企画です。
要望があって実現したわけではないため、サービスとしての実用化は考えていないのかもしれません。
皮膚に針を刺し、インクを注入する危険な行為であるため、医療機器でもないロボットに国の認可が下りるかどうかは疑わしいもの。
たとえ安全性が確保されて実用化したとしても、メンテナンスや維持費が莫大にかかってしまうかもしれません。
この先話題として上がることはあっても、実際にロボットで入れ墨を入れる時代はやってこないという見方の方が強いでしょう。
■ロボットよりも問題?彫り師の課題
ロボットが入れ墨を彫る未来はこないものの、彫り師の仕事が守られるということではありません。
ロボットが投入される仕事というのは、それだけ需要があるということ。
ロボットが必要ない仕事には需要が少なく、未来がないかもしれないということです。
現に入れ墨を彫る人は少なくなり、彫り師の仕事も順調とは言い切れません。
入れ墨があることで社会的に不利な立場に追いやられることが多いため、積極的に入れる人は少ないでしょう。
実際に入れ墨に後悔し、入れ墨除去を希望する人は後を絶ちません。
入れ墨を入れるロボットより、入れ墨を除去する技術の方が積極的に開発が進められています。
現在入れ墨除去は、医療機器用のレーザーマシンを使用することも可能です。
ロボットよりも確かな医師の施術により、安全に入れ墨を除去できることを知っておいてください。
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