2020.04.17
刺青を入れたばかりのときや、日焼けをしてしまったとき、刺青のかゆみが気になってしまいませんか?
ヘタな薬を塗れば刺青の色が飛んでしまうこともあるため、ワセリンを塗るという人もいるでしょう。
ですが、かゆい所にワセリンを塗っても効果はありません。
ワセリンとは何か?詳しく説明します。
■ワセリンとは何か?
そもそもワセリンとは、どんなアイテムなのかをご存じですか?
ワセリンとは原油を高純度に生成した、皮膚の保湿材のこと。
塗布すると皮膚の表面に留まり、肌表面を保護することができます。
皮膚にはバリア機能が備わっていますが、なんらかの原因で機能が低下してしまうこともあります。
ワセリンを塗布しておけば、埃などの刺激から皮膚を守り、皮膚が持っている天然保湿因子の働きをサポートしてくれるのです。
■刺青にはNG?ワセリンの誤った使い方
ワセリンには黄色と白色の2種類があります。
刺青に使用するのならば黄色のワセリンよりも、さらに精製して不純物を取り除いた白色のワセリンを選びましょう。
黄色のワセリンは安価ですが、こちらは医薬品・医薬部外品ではありません。
ワセリンは万能ではないため、体質によっては皮膚炎を引き起こすこともあります。
皮膚表面を保護するワセリンですが、刺青に油膜を作って熱を閉じ込めてしまうこともあるでしょう。
薬効成分が含まれているわけではありませんので、刺青の赤みやかゆみをひどくしてしまう可能性もあります。
■かゆみのある刺青にワセリンを塗ってもいい?
ワセリンは保湿材のため、かゆみや赤みの気になる刺青に塗っても、症状が治まることはないでしょう。
刺青を入れてからワセリンを塗るのは、外的な刺激から皮膚を保護するためです。
刺青が埃や摩擦などで炎症を起こさないよう、かさぶたが割れて色がぬけないようにするためのもの。
皮膚の異常を鎮める効果はないため、ひどいかゆみや赤みが止まらないときには病院に相談してください。
日常生活で傷ができた際に、ワセリンを塗る人はいません。
刺青は傷と同じこと、医療の知識がない彫り師の指示を鵜呑みにしないよう気をつけましょう。
刺青は皮膚に傷をつける行為のため、ワセリンで解決しないトラブルが起こることも多々あります。
皮膚が心配なときには迷わず病院に、トラブルが絶えないという方は除去することも検討してみてください。
刺青除去は美容外科にて、カウンセリングから始めることができます。
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