2020.05.07
せっかく入れ墨を彫るのなら、技術力が高い人にお願いしたいもの。
ですが実際には、「家から近い」「施術料金が安い」という理由で選んだという方もいるでしょう。
果たして自身の入れ墨の技術はどうだったのか?
上手い下手はどこで判断できるのかを知っておきましょう。
■技術の低い彫り師はいる
どんなものにも上手い人と下手な人が存在するように、入れ墨の技術にも上手い下手はあります。
他分野では複数の比較で判別できますし、資格の有無で一定の技術力があることは確認できるでしょう。
ところが入れ墨に関しては資格というものが存在せず、素人が突然彫り師を名乗ることができます。
熟練の彫り師から技術を教わる人もいますが、自己流で初めてしまう人もめずらしくありません。
同じ彫り師が絶句するほど、下手な彫り師も実在します。
■入れ墨の技術は線で分かる
入れ墨は平面に彫るものではなく、曲線のある人の身体に彫るため、線がぶれやすくなります。
マシンを使用する場合には振動が加わるため、より線が彫りにくくなるでしょう。
太さが均一でない、ギザギザになっている場合には技術が足りていないという証拠。
太い線は描けても、細い線が苦手ということもあります。
同じモチーフや似た構図ばかりを作品に上げている場合にも、入れ墨技術は低いかもしれません。
自分ができる彫りしかしない、技術やセンスを向上させる意識が薄いことが予想されます。
担当をお願いしたい彫り師が彫る様子を見学させてもらい、技術を確認してからオーダーしないと後悔してしまうかもしれません。
■彫り師に技術よりも大切な要素
彫り師に高い技術力があっても、大切な要素が欠けていれば三流です。
それは、衛生管理に関する知識があるかどうかです。
皮膚に針を刺す行為は、そもそも医療従事者でもない彫り師がおこなっていいかどうかも疑わしいもの。
非常に危険な施術であることを、認識している必要があります。
いくら技術が高くても針を使い回し、道具の減菌を怠るようではプロとはいえません。
素晴らしい彫りをするアーティストでも、リスクについての認識が正しいかどうかをチェックしておいた方がいいでしょう。
ライセンス制度のない入れ墨は、確かな技術を学べる機会がありません。
そのため技術力の低い彫り師が増え、上手い彫り師の技術を知らない顧客も満足してしまいます。
自身の入れ墨にガッカリされた方は、病院の高い技術で除去できるということをぜひ覚えておいてください。
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