2020.05.11
タイでは入れ墨を大切な儀式として用い、ある奇祭がおこなわれています。
いったいどのような入れ墨であり、どんな祭りがおこなわれているのでしょうか?
他国の入れ墨に対する思いを知り、入れ墨のあり方を考えてみましょう。
■ハリウッド女優も入れた入れ墨とは
タイにはサクヤンという入れ墨を彫り、悪霊から身を守るという儀式があります。
サクヤンはクメール帝国時代にて、戦士の必勝祈願として彫られたお守りがルーツになっています。
サクヤンを彫れば敵に撃たれず、無事に帰れるという意味が込められていたのでしょう。
この伝統は現在にも受け継がれ、さまざまな願掛けを意味する儀式としておこなわれています。
タイだけでなく世界に広まり、アンジェリーナ・ジョリーがサクヤンを入れたことで一躍有名になりました。
■儀式で入れた入れ墨になりきる!?
毎年3月になると、タイのお寺では「ワイクルー」というお祈りを捧げる祭りが開催されます。
この1年で新しくサクヤンを彫った人が集まり、祈りを捧げるのです。
本儀式自体は経と聖水を使用した厳かなものですが、その前におこなわれる祭りには救急車や軍人が待機するほど危険な奇祭として知られています。
儀式の最中に彫られた動物になりきり、大人の男性が突然叫び出したり走り出したりしてしまうのです。
入れ墨に憑依されて暴れるという派手な祭りに、驚く人も多いでしょう。
■日本では理解しがたい儀式の入れ墨
タイのサクヤンが古代で儀式に使われたことは理解できても、戦争のない現代でも受け継がれていることに疑問を抱いた人もいるでしょう。
また、儀式自体は伝統として受け継がれても、ワイクルーという危険な祭りの意味が不明という声も。
戦争での無事を祈るはずの儀式だったはずなのに、祭りで負傷するという矛盾が生まれています。
それでもタイの人々にとっては大切な儀式であり、日本人には分からない大切な意味があるのでしょう。
歴史と文化によって生まれた入れ墨の意味は深く、大切なものとして受け継がれていくのかもしれません。
タイの伝統儀式を知り、自身の入れ墨の意味について考えさせられた人もいるでしょう。
入れ墨に対して強い想いが持てず、持て余していたことに気づいた方もいるのでは?
入れ墨は病院にて除去することができるため、気になる方は美容外科サイトをチェックしてみてください。
2020.08.13
2020.08.11