2020.06.10
腕に入れ墨を入れている方、江戸時代では罪人の腕に入れ墨を入れいていたという事実を知っていましたか?
もちろん現在の入れ墨とはデザインが異なりますが、あまり気分のいい話ではないでしょう。
どのような入れ墨だったのか、一度確かめてみてください。
■江戸時代の罪人は腕に入れ墨があった
江戸時代では罪を犯すと、入墨刑という罰が与えられました。
これは盗みなどの軽い罪を犯した際に、追放刑や体を打つ敲(たたき)刑とともに用いられていた刑罰の一つ。
江戸時代以前から入墨刑は存在しましたが、8代将軍の徳川吉宗によって成文化されます。
都市部に人口が集中して犯罪が増えたことから、前科者を見分ける方法が取り入れられたのでしょう。
そのため武士ではなく、町人のみに適用されていました。
また、「入れ墨を入れられたくない」ということから、犯罪抑止にもつながったのでしょう。
■罪人の腕に彫られた入れ墨とは
腕に入れ墨を入れられるとはいっても、地方によって入れ墨の模様は異なります。
江戸では左腕の肘下に、腕をグルっと一周させる太い2本の線を入れていました。
大阪では二の腕に、奈良や京都では左の二の腕に長方形を2つ入れるなど、位置や形が決まっています。
どこの藩で罪を犯したのかを、人目で分かるようにしていました。
着物を着ていたとはいえ、袖をまくれば見えてしまうから困ることもあったでしょう。
現代のように肌色のテープで隠すこともできなかったため、後悔した方は多かったかもしれません。
■現代でも腕の入れ墨はマイナスイメージ
江戸時代と異なり、現代では腕に入れ墨を入れていても罪人と言われることはないでしょう。
ですが、入墨刑があった日本では入れ墨に対するイメージは悪く、入れ墨を見せることを快く思われていません。
共同で使用する入浴施設やプールの利用を断られるなど、罪人並みの差別を受けることもあります。
特に腕は露出していると目立ちやすいため、初対面で良い印象を持たせるのは難しいもの。
シーンによっては、長袖で隠すという方もめずらしくありません。
罪人ではなくても、どこか後ろめたい思いをすることは多々あるようです。
腕の入れ墨に関する歴史を知り、現代でも入れ墨のイメージが想像以上に悪いと痛感した方は、入れ墨を除去する方法があることを知っておいてください。
美容外科にて無料カウンセリングを受けることができるため、ぜひチェックしてみましょう。
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