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【医師が教える】日本の変わった刑罰!罪人は額に「犬」の入れ墨を彫られる

2020.06.11 

刺青除去

 

 

 

江戸時代の刑罰は現代とは異なり、今では考えられないようなひどい罰を与えられることもありました。

そのなかのひとつに、一生消えない入れ墨を彫られるという刑罰もあったのです。

さらに地方によっては、おでこに「犬」と彫られるウソのような罰も存在していたようす。

どのような入れ墨なのか、詳細をみてみましょう。

 

 

■江戸時代では罪人に入れ墨を彫っていた

江戸時代には罪人の体に入れ墨を彫るという、入墨刑が用いられていました。

この入墨刑は窃盗や博打などの軽犯罪を犯した者に対しおこなうものですが、再犯罪者に与えられたことが多かったようす。

初犯なら体を叩く敲き(たたき)刑のみですが、再犯の場合には入れ墨を入れるなど、前科によって刑罰が重くなるように設定されていました。

さらに入れ墨が3回になると死刑になったため、未然に犯罪を防止する策としても活用されていたのです。

江戸や京では腕に入れ墨を入れていましたが、地方では額に入れ墨を彫ることもありました。

 

 

■額に「犬」と入れ墨で彫る刑罰

芸州広島では、額に入れ墨を彫る刑罰が用いられていました。

初犯の際には漢数字の「一」を入れ、2回目には「ナ」を入れます。

さらに3回目には入れ墨を足して「大」にし、4回目には点を足して「犬」という文字を作っていました。

現代ではウソのような話ですが、江戸時代では真面目に取り入れられたようす。

4度目の罪で死罪にならないものの、額に「犬」という文字があっては生きにくかったでしょう。

隠すことができない罪を後悔しながら、一生を終えたのかもしれません。

 

 

■犬だけじゃない!額に入れ墨を彫られた罪人

額に入れ墨を彫る刑罰はめずらしくなく、腕同様に取り入れていた藩はいくつかありました。

高野山では黒い丸を、阿波では横三本線を額に彫っていました。

肥前ではバツ印を彫っていましたが、どれも「犬」の文字と負けず劣らずのインパクト。

前髪を垂らす文化のなかった江戸では、かなり衝撃的な姿となったでしょう。

 

 

額に「犬」という入れ墨を彫るなど、現代では冗談かと思ってしまうような刑罰が考えられていた江戸時代。

それほど入れ墨は反社会的であり、罪人に与える罰としてふさわしいと考えられていたのでしょう。

現代であっても自分の入れ墨に不安を感じた方は、美容外科にて入れ墨除去ができることを、ぜひ覚えておいてください。

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