2020.06.18
「入れ墨があると腎臓の病気を発症する」こんな心配をされている方もいるでしょう。
実際に肝臓の病気を発症しているケースはありますが、腎臓はどうなのか?
健康について不安がある方は、ぜひチェックしておきましょう。
■腎臓はどんな働きをしているのか
腎臓には、体内の老廃物を体外へと排出する働きがあります。
体内に古いものや毒素が溜まらず、速やかに身体の外へと出ていくのは腎臓の働きが正常であるからこそ。
また、血液を作ったり血圧を調節したりと、生命を維持するための大切な機能を担っています。
腎臓が悪ければ余分な水分によってむくみが生じ、尿の排出に変化が出てきます。
貧血を起こしたり、老廃物によって皮膚にかゆみを感じたりするようになるでしょう。
身体がだるくなり、頻尿や夜間尿に悩まされるようこともあります。
■入れ墨で腎臓の病気になることはある?
入れ墨が原因となり、病気を発症することはあります。
血液を通してウイルスが感染し、HIVや肝炎を発症することもあるでしょう。
針を使いまわすような環境で入れ墨を入れた場合には、感染を防ぐことはできません。
肝炎は放っておけば肝硬変やがんに進展し、気づいたときには重症化していることもあります。
ただし、これらは腎臓とはまったく別の病気。
入れ墨が原因で腎臓に関する病気を発症するという確かな報告は、今のところ存在していません。
■入れ墨が腎臓に危険を及ぼす可能性
ある研究では細かな入れ墨インクが皮膚に留まらず、金属成分などがリンパ節まで達していたという報告がありました。
今後の研究ではインクの成分が血液やリンパに染み出し、腎臓に影響を与えるという結果が出てくるかもしれません。
入れ墨によるリスクはまだまだ不明なことも多く、決して安全とは言い切れないのです。
腎臓が正しく機能せず、インクが体内を循環してしまう。
腎臓が異物によって働きを弱め、毒素が除去できなくなってしまう。
将来、こんな研究結果が発表されるかもしれません。
入れ墨が腎臓にどんな危険を及ぼすのかは、今時点では誰にも分からないもの。
確かな症例がなくても、心の底から安心することはできないでしょう。
入れ墨インクに含まれている成分は、とても複雑なもの。
腎臓だけでなく、肝臓や他内臓、皮膚に思いもよらない影響を与えることもあるでしょう。
病気に苦しむ未来に不安を抱いた方は、美容外科にて入れ墨を除去できるということを知っておいてください。
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