2020.07.07
正確な情報と写真や図柄、説明文などが詰め込まれた図鑑にはさまざまなものがあります。
子供の頃に、動物図鑑や乗り物図鑑を愛用していたという方も多いでしょう。
はたして入れ墨にも、図鑑というものは存在するのでしょうか?
■販売中の入れ墨の図鑑とは
入れ墨の図鑑は、現在ネットショップでも購入することができます。
「世界で一番美しいタトゥー図鑑」というタイトルで、世界の彫り師による美しい作品がまとめられたものが発売されています。
ただし海外で出版された本のためアート性が強く、日本で参考にするのは難しいでしょう。
「図鑑」という名前ですが、美術本として読む内容になっています。
調べたりお手本にしたりするよりも、見て楽しむだけという使い方の方が適しているのかもしれません。
■ネットにある入れ墨図鑑
ネットサイトにも「図鑑」と呼ばれるサイトはありますが、これはただ入れ墨の写真を並べただけのもの。
説明は他サイトの記述を引用したものが多く、誤情報が混じっている可能性もあります。
特にネットでは図鑑としてまとめている人の身元情報もなければ、掲載されている写真や説明も信憑性が薄いものばかり。
ネタとして扱っているだけであり、本来の図鑑の意味とは異なるものが多いでしょう。
中には失敗例など、海外の変わった入れ墨をまとめて「図鑑」と呼んでいるサイトもあります。
■入れ墨の世界に図鑑はない?
正確な情報と写真が掲載された、図鑑と呼べるものは入れ墨の世界にはないかもしれません。
複数の本や彫り師がまとめた情報を元に、自分なりに解釈していくしかないのでしょう。
図鑑を作るには丹念な調査と専門家のチェック、膨大な資料が必要になります。
不正確な情報や適当な写真では、図鑑と呼べるものは作れないでしょう。
それほどまでに労力をかけても、必要とする人が少なければ販売しても利益を得ることができません。
入れ墨を入れる人は少ないため、今後も図鑑が作られることはないでしょう。
入れ墨の図鑑という、想像するような確かなものは存在していません。
また、たとえ図鑑を作っても入れ墨を見たい・知りたいという方は少ないでしょう。
世界でも入れ墨を入れて後悔する人は多く、病院にて除去する人たちが増えているとのこと。
日本では美容外科にて安全に除去できるため、ぜひ病院サイトの除去した写真を確認してみてください。
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