2018.12.14
タトゥーの除去する方法としてポピュラーなものはレーザーによる治療ですが、レーザーにはヤグレーザーとピコレーザーという種類があります。
この2つのレーザーはどのように違い、どちらのレーザーがおすすめなのでしょうか?
ヤグレーザーとピコレーザーの違いについて解説していきます。
■ヤグレーザーとは
ヤグレーザーは、メラニン色素に反応するレーザーになっていて、脱毛やシミ治療にも用いられている機械です。
刺青部分にレーザーを照射することで、レーザーが色素に吸収されて熱を発して色素を破壊していきます。
すると、破壊された色素が細胞分解されて、体外へ排出されるので徐々に刺青が薄くなっていくのです。
メラニン色素にのみ反応するので、周囲の組織を傷つけることなく治療することができます。
■ピコレーザーとは
ピコレーザーは、ナノ秒の1000分の1のピコ秒でレーザーを照射することができます。
ヤグレーザーでは反応しにくいとされていた色素にも反応し、インクを微粒子へと破壊して体が代謝することで刺青が消えていきます。
従来のレーザーであれば、照射を当てる際に周囲の色素にもダメージを与えていましたが、ピコレーザーはピコ秒という非常に短時間の照射になるので、刺青の周囲の色素に影響を与えることを抑制することができます。
治療時間も従来のレーザー治療よりも更に短い時間で治療が可能になっています。
■ヤグレーザーとピコレーザーの違いは?
ヤグレーザーは、メラニン色素に反応するので黒や紺色に反応します。
そのため、黒一色などの刺青の除去には向いていますが、黄色や赤色などを用いたカラフルな刺青の場合はすべてを除去することは難しくなります。
カラフルな刺青を消したいという場合には、ピコレーザーがおすすめです。
また、ヤグレーザーとピコレーザーを比べた際に、施術を受ける回数も異なります。
ピコレーザーの方が少ない回数で刺青を除去することができ、レーザーの痛みも少ないものになっています。
黒色一色の刺青の場合でも、ピコレーザーのほうがムラなく綺麗に除去することができるので、レーザーによる刺青除去治療の主流になりつつあります。
自身のタトゥーのサイズやカラーに合わせて、どちらのレーザー治療がより効果があるのか医師と相談して決めてください。
2020.08.13
2020.08.11