2019.06.18
誰もが健康な毎日をおくりたいもの。
ですが、入れ墨によって健康被害が起きるなんてことも。
身近な病気から、体内奥深くにて発症する病気まで、さまざまな可能性があります。
入れ墨がある方は、その大きさに関わらずにぜひ知っておいてください。
■入れ墨が炎症を起こす
皮膚に傷をつけながら、インクという異物を体内に入れているため、体が拒否反応を示すこともあります。
たとえばアレルギー。
皮膚が痒い、赤みが出る、腫れるという症状は、体が異物に対して反応を示しているということ。
病気を意識するほどではありませんが、健康とは言えません。
爪でかきむしることにより、雑菌が炎症を起こして皮膚がただれてしまうことも。
皮膚炎はよくある身近な病気とはいえ、入れ墨は特殊なケースのため、市販の薬や放置で済ませてしまうのは危険です。
病院にて、きちんと見てもらうようにしてください。
■肝炎やエイズの可能性
入れ墨を彫る環境にて、衛生管理が徹底されていないと、肝炎やエイズに感染するリスクが高まります。
針の使い捨てや道具の処置に気をつけている彫師もいますが、顧客側がどこまで把握できるかは難しいもの。
発症に気づかず、重病におちいることもあります。
今は健康でも、いつ発症するかは分かりません。
ウイルスが体内に潜んだままということもあり、将来子供に遺伝する可能性もないとは言い切れません。
■入れ墨による健康被害の研究
ドイツ政府の研究機関に勤務する学者の検証により、入れ墨が健康被害を引き起こす可能性が明らかになりました。
4人の入れ墨を持つ人たちと、2人の入れ墨がない人たちからリンパ節を観察したところ、入れ墨のある人の体には、白血球細胞を通じてインクが運ばれていることが確認されたのです。
ただし、これだけで入れ墨が原因とは断定しにくいもの。
また、必ずしも病気を発症するという結果までは導き出されていません。
ですが、インクに含まれた物質には、体内に蓄積されると健康被害をもたらすものも。
体の深くに入り込むことにより、今後どのような事態を引き起こすのかは不明です。
このような研究がおこなわれていることからも、体へ及ぼす被害について、注目され始めているといえるでしょう。
入れ墨があることでアレルギーなどの身近な病気から、悪化することで重症となる大きな病気まで、さまざまな健康リスクを抱えています。
早期に対処するのであれば、医療機関にて検査を受けること。
また、将来を考えて、早期に入れ墨を除去してしまうこともおすすめします。
2020.08.13
2020.08.11