2019.07.22
江戸時代を象徴する「浮世絵」。
和のモチーフに憧れる方ならば、浮世絵を刺青にしてみたいと思ったこともあるのでは?
実際に彫ってもらったなんて方もいるでしょう。
ですが、現代において浮世絵の刺青が体にあるのはおかしくないのか?
気になる方は、江戸の文化を学びつつ、考えてみましょう。
■浮世絵とはなに?
浮世絵とは、江戸時代に流行した絵画のこと。
歌舞伎や美人画、名所の他に、人や生活のようすを描き出すことも多く、当時をあらわす「風俗画」として位置づけられています。
肉筆で描くものと木版画で描くものがあり、多くの作風も生まれました。
江戸時代は200年も続いたため、一言に浮世絵と言ってもさまざまなものが存在しているもの。
当時のようすを知る重要な文化財でありながら、日本らしいアートとして、海外にも多くのファンがいます。
■お互いに影響しあう刺青と浮世絵の関係
古来では、刺青は風習として用いられたことが多かったもの。
刺青がファッションとしてもてはやされたのは、 江戸時代の中期頃のことです。
火消しや飛脚、鳶職などが刺青をまとい、肌を露出して働いていたことから流行が始まったとも言われています。
そんな江戸時代だからこそ、浮世絵をモチーフにした刺青も多く生まれました。
また、浮世絵の中に刺青を入れた人物が描かれるなど、双方の文化が影響しあっていたことも
特に歌川国芳による「水滸伝」の登場人物たちが描かれた浮世絵は、現代でも人気ある作品です。
■現代の刺青に浮世絵は難しい
江戸時代に文化として栄えた、浮世絵の刺青。
現代でも体に彫ってみたいと思った方もいるのでは?
ですが、浮世絵をモチーフにした刺青は範囲が大きく、繊細で色使いも独特なため、価格も時間もかかるでしょう。
また、絵師が描いたモチーフを忠実に、刺青として施すには相当のスキルが必要になることも。
江戸時代に大流行したのは、浮世絵を描く天才絵師が存在したこと、刺青と浮世絵文化が同時に流行したためでもあります。
現代のファッションやライフスタイルとはマッチせず、刺青として楽しむのは難しいでしょう。
浮世絵の刺青を彫られている方もいますが、本物の浮世絵を見てしまうと、違いに驚いてしまうはず。
図案に不満がある、浮世絵の刺青が自分に合わないという方は、病院での除去を検討してみてください。
美容外科であればレーザーや外科手術により、カラフルなものも、大きな図案も対応することができます。
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