2019.08.16
「入れ墨がキレイさっぱり消えます」そんな広告を見たことありませんか?
そろそろ入れ墨を除去したいと思っていたけれど、病院に行くのは面倒くさい。
でも、そんな広告を真に受けてしまったら、もっと面倒くさい事態になるでしょう。
正しい除去の方法について、ぜひ知っておいてください。
■「入れ墨がキレイに消せる」は間違い
「塗るだけで入れ墨が消えるクリーム」や、「数回の施術で入れ墨を消す美容サロン」。
これらの施術で入れ墨が消えることはありません。
皮膚の表面にしか塗布できないクリームで、入れ墨インクを分解して消すことは不可能。
美容サロンでは医療機器を使用することはできないため、こちらも同様にインクを除去することはできません。
肌の奥深くに針でインクを入れているにもかかわらず、肌表面からのアプローチで消すのは難しいもの。
回数を重ねるほどに効果が出ると思わせて、ひたすらお金と時間を消費させるだけということを覚えておきましょう。
■入れ墨は消せるがデメリットもある
入れ墨を除去する方法は、医療機関にて治療を受けること。
外科手術で皮膚ごと入れ墨を切り取るか、入れ墨部分を削り取る方法にて消すことができます。
ただし、縫合や傷跡が残るというデメリットも。
それでも不確かな成分が配合されたクリームや、何度照射しても変化がない美容サロンのレーザーとは異なります。
唯一、安全に入れ墨を消せる方法と言えるでしょう。
入れ墨を彫るのと異なり、入れ墨除去は医師が施術します。
痕跡を完全に消すことは難しいですが、時間がたてば痕跡が目立ちにくくなるというケースもあります。
■入れ墨除去はデメリット以上に得るものが多い
キレイに消せる方法がないことにガッカリされたかもしれませんが、傷跡が残ったとしても、入れ墨がなくなることで便利になることが多々あるでしょう。
温泉やプールは気にせず利用できますし、就職や結婚で障害になることはありません。
ファッションも思いのまま楽しめますし、シーンによってわざわざ入れ墨を隠す必要がなくなります。
入れ墨を「キレイに消せる」だけでなく、「完全に消せる」「簡単に消せる」というフレーズにはだまされないように。
入れ墨が消えないだけでなく、どんな副作用が起こるか分からないもの。
お悩みの方は、病院にて相談してみましょう。
面倒なんて思っていても、一番効率よく、安全に除去できる方法だと気づくでしょう。
2020.08.13
2020.08.11