2019.10.11
仏像や仏教をモチーフとした刺青が人気ですが、中には千手観音を刺青に選んだ方もいるのではないでしょうか?
ところで千手観音についての詳細や、刺青を彫る際のデメリットについては知っていましたか?
ご利益を期待していた方、この機会に詳しく知っておきましょう。
■千手観音とは?
千手観音とは、千の手であらゆる生き物を助ける「千手千眼観自在菩薩」のことを言います。手のひらには目がついているため千の眼も存在し、どんな人々をも漏らさず救い出し、導いてくれるとも言われています。
優しい千手観音は、災難や病気治癒にご利益があることから、寺院に祈願に訪れる方も多くいます。
夫婦円満や恋愛成就、難産にも功徳があると言われているため、私達の生活を身近で支えてくださる観音様ともいえるでしょう。
■千手だけに時間がかかる入れ墨のデメリット
千手観音は非常に「手」が多いだけに、多くの彫師が「仏像の中でも特に時間がかかる」と言うほど。
観音像だけでも複雑ですが、さらにそれぞれの手に道具を握らせなければなりません。
時間やデザインによって入れ墨料金を決めている場合ならばともかく、サイズで料金を決めているタトゥースタジオならば、コストに見合わないでしょう。
悪質なスタジオならば、手を抜かれているかもしれません。
知らないタトゥースタジオやサイズ指定で料金を決めているところであれば、キチンとした千手観音を彫ってもらっているか疑わしいことも。
せっかくご利益のある図案なのに、その効果は半減してしまっているでしょう。
■子年生まれ以外に千手観音は意味がない
生まれた年によってお守りとなる本尊は異なり、自身の干支で確かめることができます。
千手観音は子年に該当するため、ねずみ年生まれの方にはご利益があるでしょう。
つまり子年生まれ以外の方にとっては、千手観音では意味がないことも考えられます。
差別なく優しく手を差し伸べる千手観音ですが、自身の守護本尊を無視してご利益を得ることはできるのか?
これを知ったうえで千手観音の刺青を選んだのならともかく、なんとなくという理由で選んだのならば、刺青に強い意味をもたせることは難しいでしょう。
せっかくの千手観音の刺青に、あまりご利益が感じられないと感じていませんか?
仏教や刺青に対する勉強不足のせいで、せっかくのモチーフを活かすことができていないのかもしれません。
刺青を除去したいとお考えの方は、ぜひ病院にて相談してください。
体から菩薩様を下ろすことにより、心身ともに楽になれるでしょう。
2020.08.13
2020.08.11