2019.11.21
入れ墨があると公共の入浴施設が利用できないというルール、これは法律上禁止されているわけではありません。
では、なぜ入れ墨禁止ルールが一般化されているのか?
その背景をみてみましょう。
■法律では入れ墨がある人の入浴はOK
入れ墨があると公共施設で入浴ができないと思われがちですが、これは法律では規定されていません。
つまり入浴しても罪に問われるわけではないのです。
正しくは「風紀を乱す行為があったとき」であり、入れ墨があることとはまったく関係がないのです。
「入れ墨お断り」の記載がある入浴施設であっても、隠して入ったからといって訴えられることはありません。
では、なぜ入れ墨があると入浴施設が利用できないのでしょう?
■入れ墨の入浴規制は自主的なルール
多くの入浴施設が「入れ墨禁止」と注意を促していますが、これらは自主的なルール。
過去に暴力団の入浴を断りたい施設が、入れ墨がある人を入浴禁止にすることで始めたルールが根付いたものといわれています。
また、入れ墨を彫ると肝炎などの病気にかかるリスクもあるため、感染拡大を防ぐために断っていました。
多数の人が利用する施設のため、誰もが気持ちよく入れるように定めたルールなのでしょう。
■法律で良くても入れ墨があると入浴しにくい
法律で定められていないのなら、入れ墨があっても入浴は自由にできるはずと思いますよね。
暴力団でもなく、病気にもかかっていないのなら、入れ墨の有無は関係ないはずです。
そのため、入れ墨があっても歓迎している入浴施設もあります。
入れ墨がある人を受け入れていることで外国人客から人気を集める施設や、シールで隠せればOKとする施設も増えつつあるようです。
ですが、「入れ墨があると威圧感がある」「安らぎたいのにくつろげない」という声も多く、約半数以上の施設はお断りをしています。
入れ墨がある人の方が少ないため、入れ墨のない人が心地よく利用できるようにルールを変えない施設はまだまだあります。
入浴時間を分ける、部屋付きの風呂を案内するなどして対応することの方が多いのです。
法律上はOKでも、過去にあった業界内でのトラブルや問題が共有されているため、積極的に受け入れたくはないのでしょう。
気持ちよく入浴施設を利用したいという方は、入れ墨を除去して業界内のルールに従う方が気持ちよく利用できそうです。
入れ墨除去は病院でおこなうことができるため、ぜひ美容外科のサイトを確認してみてください。
2020.08.13
2020.08.11