2019.12.13
入れ墨を入れた後は腫れるといいますが、当たり前だと受け入れるのは危険です。
皮膚の内部がどうなっているのか?
自分では確認できないものですよね。
もしかしたら、危険な感染症にかかっていることもあります。
入れ墨が腫れたことがある方、ぜひ確認しておいてください。
■入れ墨が腫れるのは当たり前
入れ墨を入れた後に腫れるのは、当たり前のこと。
誰もがそうなるから心配ないと言われますが、なぜ腫れるのか知っていますか?
入れ墨は針を刺してインクを注入するのですから、肌に傷をつけているのと同じです。
肌は傷ができると、みずからの力で修復しようと働きはじめます。
一時的に赤くなったり腫れたりしますが、徐々に状態が落ち着き、元の肌へと修復されていくでしょう。
入れ墨で肌が腫れるのはしょうがないことですが、安心してはいけません。
■入れ墨が腫れると死に至ることもある?
入れ墨でも通常の傷でも、順調に修復される場合とそうでない場合があります。
たとえば異物や菌が入り、感染して化膿してしまうこともあります。
放っておくと死に至る破傷風や、皮膚深くに入り込んで強い痛みを発する蜂窩織炎(ほうかしきえん)という病気にかかっていることも。
皮膚が腫れるのはもちろん、高熱や悪寒に襲われて動けなくなることもあるでしょう。
素人や彫り師は「よくあること」と助言しますが、感染しているかどうかは検査しなければ分かりません。
入れ墨という不自然な傷を作ったことにより、いつもなら感染しない場所で感染してしまうということもあります。
腫れが気になる場合には、早期に病院で検査してもらいましょう。
■入れ墨の腫れが治ってもまた腫れる!
入れ墨がいったん落ち着いた数か月後、または数年後に腫れるという方もいます。
皮膚表面上は治っても、皮膚の内部では炎症が続いたままということも。
皮膚内部の組織が余分に増えてしまい、腫れるだけでなくて赤みやかゆみが生じてしまうこともあるのです。
皮膚内部に異物が取り残されてしまったり、摩擦や動きによる刺激によって、炎症が出てきてしまったりすることもあります。
体質によって皮膚が腫れやすい方もいますので、入れ墨でなくても普通の傷で腫れる方もいるでしょう。
ひどくなったり慢性化したりする前に、病院にて診察を受けてください。
「入れ墨が腫れるのは当たり前」と言う方々に、医療に関する知識はありません。
素人の意見を真に受けないよう注意しましょう。
また、入れ墨を除去することで身を守ることができることを、覚えておきましょう。
2020.08.13
2020.08.11