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【医師が教える】入れ墨があると皮膚呼吸ができなくなるって本当?

2019.12.16 

刺青除去

 

 

 

「入れ墨があると皮膚呼吸ができなくなる」という噂を、聞いたことはありませんか?

呼吸ができなくなると皮膚がどうなってしまうのか?

この機会に、皮膚呼吸について知っておきましょう。

多くの方が誤解している事実について、詳しく解説します。

 

 

 

■入れ墨があると皮膚呼吸ができなくなる?

皮膚は呼吸をしているから、入れ墨を彫ると呼吸ができなくなって危険。

こんな誤解をしていた方も多いのでは?

呼吸は通常、肺でするもの。

水中で生きる生き物は、エラで呼吸をおこないます。

両生類は成長の過程で呼吸が変わるため、一時的に皮膚呼吸で補うこともありますが、基本は肺かエラでおこないます。

ミミズやヒルのような小さな生物は肺を持たないため、皮膚のみで呼吸をおこないますが、人間の皮膚は厚く、たくさんの酸素を出し入れするのは不可能です。

皮膚に厚みがあるからこそ入れ墨を入れることもできるため、入れ墨があると皮膚呼吸ができなくなるということはありません。

 

 

 

■なぜ皮膚呼吸できないと思う人が多いのか

入れ墨を入れたら皮膚呼吸ができないという噂は、なぜ広まったのでしょうか?

これは全身に金箔や金紛を塗布されて死ぬという小説やドラマがあったため、多くの方が「人の皮膚は呼吸をしているもの」と誤解してしまったからです。

さらに化粧品や発毛商品に、「皮膚呼吸ができる」というキャッチコピーがつけられたことがあったため、「皮膚呼吸を妨げるのは体に良くない」という通説ができてしまいました。

 

 

 

■入れ墨が皮膚に及ぼす影響は?

人間は皮膚呼吸をしていないから、入れ墨をしても大丈夫。

安心された方も多いでしょうが、そうとも限りません。

皮膚には菌や汚れなどが体内に入らないようにバリアするという、大切な役目があります。

さらに皮膚の奥深くには、汗を促す汗腺や血管などの大切な組織も存在しています。

針を刺し、インクという異物を入れる行為にリスクがあることが想像できるでしょう。

「皮膚呼吸ができなくなる」という説は、皮膚に危険をもたらす点について間違って広まってしまったのかもしれません。

体温調節がしにくくなる、パフォーマンス能力を下げる可能性があるという研究結果も発表されています

 

 

皮膚呼吸をしていないから、入れ墨を入れても安全というわけではありません。

入れ墨があることのリスクを知り、不安になった方は除去することも検討してみましょう。

安全な処置ができる美容外科にて、入れ墨を除去する方法をチェックしてみてください。

 

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