2019.12.20
入れ墨は漂白剤で消える。
ネットの情報を元に広がる噂ですが、果たして本当なのでしょうか?
実際に漂白剤を使ったという方の口コミや情報をチェックしてみましょう。
■入れ墨が漂白剤で消えた!
人気番組の旅行中に、誤って肌を黒く染めてしまった有名ディレクター。
入れ墨の原料にもある染料だったため、体中の色素が落ちなくなってしまったという事件がありました。
ところが別の国にて勧められた漂白剤で体を拭いたら、肌の色が戻ったとのこと!
都合よくおもしろいストーリーに仕立てられているため、真実なのか疑った方もいるでしょう。
ですが、入れ墨は漂白剤で消せると勘違いしてしまった方もいます。
本当に入れ墨は漂白剤で消せるのか?
詳しく解説していきます。
■漂白剤とはどんなものなのか?
漂白剤には主に強い力で漂泊してしまう塩素系と、色物の洗濯物にも使える酸化系の2種類があります。
どちらも人体への影響は大きく、肌に付着させないよう注意書きがされています。
肌についてもすぐに洗い流せば問題ありませんが、子供や敏感肌の方が触れると、肌荒れを起こしてしまうでしょう。
「漂白」というと聞こえはいいのですが、汚れや菌を「分解」するため、生地によっては傷んでしまうこともあります。
入れ墨に使用しても、都合よく入れ墨インクだけを分解することはありません。
さらに漂白剤が肌内部に染みることはないため、針で入れたインクはそのままに。
肌表面だけ火傷のような跡が残るということもあり得ます。
■漂白剤で入れ墨を消したという口コミ
大手掲示板5chには、漂白剤で入れ墨を消したという方の投稿があります。
消えたけれど肌がものすごく荒れたとのこと。
入れ墨が本当に消えたのかは不確かなうえに、2度と回復できないほど肌が損傷してしまった可能性もあります。
実際に入れ墨を漂白剤で消すということは、不可能ではありません。
入れ墨インクが付着した服や陶器を、漂白剤で落とすことはできるでしょう。
ですが、使用する漂白剤と染料との相性、落とし方の工程が正しくなければ落とせません。
肌内部に入り込んでいる入れ墨を落とすのは、ほぼ不可能なこと。
自分で試したりしないよう、気を付けてください。
簡単に身近なもので除去できるほど、入れ墨は単純なものではありません。
入れ墨を安全に除去するには、病院にて施術を受けるほかないのです。
むやみに肌を傷つけたくないという方は、美容外科にて相談してください。
2020.08.13
2020.08.11