2020.01.21
近年では、時代に合わせて入れ墨に対するイメージにも変化があるようす。
入浴施設の対応にも、以前とは異なる変化があらわれてきました。
ですが、必ずしも良い方向へと大きく動いているわけではありません。
その一部をみてみましょう。
■入れ墨OK?入浴施設の変化とは
2015年に観光庁が調査した結果、入れ墨を拒否する入浴施設は多くありました。
ですが、海外からの旅行者が日本の文化を楽しめないことから、徐々に規制を緩和する流れに。
シールを貼って隠す、時間帯に分けて入浴するなどの対策が行われ、入れ墨があっても温泉や銭湯を楽しめる人も増えてきました。
ただし、観光庁も海外に日本の入れ墨文化について理解を求めるよう働きかけるなど、双方が譲り合う形になっている状況です。
この先、入浴施設が大きく変化するとは考えられないでしょう。
■イメージ変化!入れ墨は怖くなくなる?
江戸時代には犯罪者の証として、近年ではヤクザなどの反社会的な立場の人々の象徴として存在していた入れ墨。
時代と共にイメージも変化し、今ではファッションとして認識している方もいます。
ワンポイントやシンプルなタトゥーが流行したことにより、入れ墨が怖いという意識は若年者ほど減っていくのかもしれません。
ただし、洋彫りの普及で和彫りの需要が低くなり、今では海外の顧客が多いとのこと。
シンプルな入れ墨であっても日本では社会になじみにくいため、入れ墨を入れる人すら減っています。
この先彫り師は海外をターゲットとし、日本で入れ墨を彫ることがより難しくなってくるかもしれません。
■入れ墨業界の大きな変化とは
ある彫り師が、医師法違反として裁判にかけられた事件がありました。この事件をきっかけに、改めて入れ墨の危険性や衛生管理について考えさせられた人は多いでしょう。
現在、彫り師を対象とした協会が立ち上げられ、ルールや衛生基準を設定するなどの準備が進められています。
ただし裁判は最終決定がされていないため、今後医師免許が必要になるという結果になるかもしれません。
今までのように気軽に入れ墨を入れることができなくなり、入れ墨人口はますます減ってしまうこともあるでしょう。
入浴施設の対応やイメージ、彫り師の意識など、小さな変化は起きているようです。ですが、入れ墨が社会に受け入れられ、偏見をもたれないという方向には動いていません。
やはり入れ墨にはデメリットが多いと感じた方、この機会に病院で入れ墨を除去することも考えてみてください。
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