2020.01.17
入れ墨を彫る彫り師になるには、どのような方法があるのかを知っていますか?
彫り師になることは簡単ですが、プロの彫り師として生計を立てていくのは厳しいようす。
入れ墨にまつわる未来について、考えてみましょう。
■彫り師になることはすぐにできる
彫り師には国で定められた資格がないため、道具があれば入れ墨を彫ることはできます。
今ではネットショップでも、入れ墨を彫るための道具がそろう時代。
ある日突然開業し、彫り師を名乗ることは不可能ではありません。
ですが、修行もせずに彫り師になる人はめずらしいでしょう。
まずは技術を磨くことや顧客への対応を学ぶ必要があります。
■彫り師には入れ墨以外の修行が必要
タトゥースタジオでは彫り師の求人をおこなうことがありますし、弟子を取る彫り師もいます。
ですが、応募して採用されれば彫り師になれるとは限りません。
最初は見習いとして始め、入れ墨を彫ること以外の仕事を覚えます。雑務に追われながら入れ墨を彫る腕を磨き、少ない給料で生活していかなければなりません。
入れ墨の危険性やアフターケアの方法などは、顧客の安全を守るために必要な知識です。
さらに一生消えないと言われている入れ墨を彫るのですから、満足いくものを提供しなければなりません。
要望のすれ違いやトラブルを生じないためにも、相手の意図を汲み取りつつ、理想とする入れ墨を彫る必要があります。
彫り師は入れ墨を彫る技術同様、人体に関する知識やコミュニケーション力など、多くの能力を身に付けなければいけません。
■彫り師の世界は厳しい
十分に評価される入れ墨を彫れるようになり、顧客からの満足される彫り師になっても、安定して稼げるとは限りません。
入れ墨を入れたい人は日本では少なく、顧客を奪い合う形になるでしょう。
海外からの観光客が利用することもありますが、その際には語学力が必要になります。
低価格化で若い人をターゲットにするタトゥースタジオもあるため、腕が良いだけで彫り師として生計を立てていくのは難しく、廃業する彫り師もいます。
さらに将来、医師免許やライセンスが必要になる未来がくるかもしれません。
彫り師を目指す人自体が減ってしまうこともあるでしょう。
彫り師として信頼を得て、商売として成り立たせるのは難しいもの。
将来入れ墨そのものが減ってしまうこともあるでしょう。
今のうちに専門の病院で入れ墨を除去し、周囲から偏見の目で見られないよう対処しておいた方がいいかもしれません。
2020.08.13
2020.08.11