2020.01.27
いくつもある刺青のモチーフの中でも、人気の聖母マリア。
ですが、そのモチーフは気軽に選ばない方が良かったかもしれません。
その理由を知っておきましょう。
■聖母マリアの刺青とはどんなもの?
聖母マリアとは、イエス・キリストの母のこと。
処女でありながらも、イエス・キリストを身ごもった女性です。
そのため「母性」や「母の優しさ」の他に、「純潔」という意味も持ちます。
その神秘的な存在は絵画のモチーフとしても好まれ、刺青のモチーフも絵画を参考にしたものも存在します。
美術品として描かれるマリア様は、青色のマントをまとう姿で描かれることが多くあります。
これはラテン語の「海の星」が元になっており、澄み渡った美しい海を聖母マリアのイメージに重ねているのでしょう。
そのため刺青にはマントの他に、星が描かれることもあります。
■刺青で描くマリアの特徴
刺青では祈りの捧げる姿がよく描かれますが、その姿は一つとして同じものがないほど自由に描かれています。
バラや月、百合と共に描かれたり、頭に王冠をのせたりと表現は様々。
赤ん坊を抱くマリア様もいれば、血の涙を流したりスカルと組み合わせたりと、オカルトな雰囲気の刺青にする方もいます。
また、美術作品を参考にした写実的な刺青が多いため、刺青の上手い下手が一目で分かるのも特徴でしょう。
デッサンが狂っているもの、ぼかしやラインが曖昧なものがいくつもあります。
彫り師の知識と腕が試されるモチーフかもしれません。
■マリアの刺青は気軽に入れるべきではない
神の子であるイエス・キリストの母、マリア。その姿を気軽な気持ちで刺青に選んだ方もいるでしょう。
海外ではマリア様への信仰心を持つ宗派もあり、マリア様と共に神に祈りをささげるという人々もいます。
聖書には刺青をしてはならないという記述があるため、キリスト教への信仰心が強い人の方が、刺青にすることにためらいがあるかもしれません。
現在では信者に刺青を禁止しているわけではありませんが、よほどの強い想いがなければ、聖母マリアを身体に彫るなどできないもの。
ファッション感覚で入れたマリアの刺青は、信者から見れば不快なものかもしれません。
宗教を信仰する人にしてみれば、聖母マリアをファッション感覚で入れるなど理解できないもの。
また、正しく理解して美しく彫るには難しい題材といえるでしょう。
自身の体にあるマリアの刺青に疑問を持った方は、除去することを考えてみてください。
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