2020.01.28
入れ墨において重要なポイントとなる「見切り」。
今まで注目したことがなかったという方は、ぜひ自身の入れ墨をチェックしてみてください。
見切りの種類と、失敗した見切りの直し方についてご紹介します。
■入れ墨の重要ポイント「見切り」とは
「見切り」とは入れ墨の切れ目、入れ墨を入れたところと入れ墨が入っていないところの境目をいいます。
全身に入れ墨を彫ることはないため、必ず肌のどこかに見切りはできるもの。この見切りが適当であると、入れ墨そのものが台無しになってしまうともいわれています。
特に和彫りにおいては重要なポイントとなるため、彫り師の作品にて見切りを確認してみるといいでしょう。
素人のような腕のない彫り師なら、キレイな見切りを作ることは難しいもの。
いくつか比較してみると、見切りの良し悪しが見えてくるかもしれません。
■見切りには種類がある
入れ墨の見切りには、下記のような種類があります。
牡丹見切り:見切りの部分が半円のような形になる
ぶつ切り:直線を引いたようにまっすぐ見切る
曙見切り:見切り部分をぼかす
砂利見切り:こまかい砂利のような点々を描く
デザインや体の部位により、見切りの種類を変えて肌との一体感やイメージを作ります。
最適な見切りを選び、施すことができなければ、入れ墨全体の印象は大きく変わってしまうでしょう。
上記のような手法を一切使用せず、見切りの位置も曖昧な入れ墨は、修行や勉強を怠った彫り師であるという証拠にもなります。
彫る前に位置を確認したか?
丁寧に施されたかを思い出してみてください。
■失敗した入れ墨の見切りは直せる?
見切りが失敗した場合、または見切りを足したい場合には、彫り師に頼んで修正することができます。
ただし一度入れた入れ墨を消すことはできないため、失敗の場合にはカバーアップによって入れ墨を足し、範囲を広げることになるでしょう。
腕や脚、背中の場合には範囲が広がることで服から覗いてしまうこともあるため、安易に足さない方がいいかもしれません。
キレイな見切りにしてもらえても、今まで衣服で隠せた入れ墨が他人から見えてしまうこともあります。
入れ墨の図柄やカラーに注目する方は多いものの、大切な肌との境目との失敗に気づかない人もいます。
素人が作った見切りでは恥ずかしいもの。
入れ墨を足さず、除去する方法があることをぜひ知っておいてください。
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