2020.02.05
現代では機械彫りによる入れ方が主流となっている入れ墨ですが、機械がなかった時代には、どのようにして入れ墨を施していたのでしょうか?
その歴史をたどると、入れ墨を入れる深い意味を知ることができます。
■入れ墨の入れ方は機械が主流
入れ墨は専用マシーンにインクをセットし、電流によって針が皮膚へと刺さる機械彫りが主流になっています。
高速で動き、細かな彫りにも対応できるため、洋彫りや凝ったデザインを施すのに向いています。
機械の扱いに慣れれば、短時間で繊細な入れ墨も施しやすいもの。
現代的で便利な入れ方ですが、昔の入れ墨はどのように入れていたのでしょうか?
■昔からの入れ墨の入れ方とは
現代でも用いられる方法ですが、昔は手彫りにて入れ墨を完成させていました。
針を束ねた専用の道具を用い、彫り師が手を動かして入れ墨を入れていきます。
ぼかしを表現しやすく、鮮やかな色になりやすいというメリットがありますが、やはりスピードは劣るもの。
それでも「より入れ墨らしい表現ができる」という彫り師も多く、今でも手彫りにこだわる人もいます。
また、昔の彫り師が試行錯誤のうえで考案した道具の組み方や技術を、現代にも受け継ぎたいという強い志を持った彫り師もいます。
■昔ながらの入れ墨の入れ方には意味がある
入れ墨文化が古くからあり、盛んにおこなわれてきたポリネシア諸島では、入れ墨は神聖なものとして扱われてきました。
入れ墨は神から受け継いだ、パワーを宿すものと信じられてきたのです。
心身の安定や多産、厄除けとして使用されてきただけでなく、来世にも伝えられるものとして信仰されるように。
そんなポリネシア諸島では、骨やべっ甲、貝殻から作った道具を使用し、木炭や油から作られたインクで入れ墨を施します。
昔ながらの入れ方は非常に苦痛を伴ううえに、長い時間がかかるもの。
ですが人々は大切な儀式を通過するための儀礼として受け止めていたため、このような入れ方で信仰心を深めてきたのでしょう。
機械で簡単に入れてしまう現代の日本とは、入れ墨の意味もまったく異なります。
昔ながらの入れ墨の入れ方にはデメリットが多くありますが、それでも現代のカジュアルな入れ墨よりも意味に深みがあり、納得させられてしまうものが多いでしょう。
機械彫りで気軽に入れ、愛着が持てなくなった入れ墨は病院にて除去することができます。
美容外科のサイトをぜひチェックしてみてください。
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