2020.02.21
「自分で入れ墨を入れてみたい」と、ネットでやり方を検索したことはありませんか?
検索しただけなら構いませんが、自分で入れてしまった方はそのリスクを知っておきましょう。
また、他人に入れてしまったという方も一読しておいてください。
■ネットの入れ墨のやり方は信憑性がない
入れ墨のやり方はネットで検索すれば簡単に出てきますが、そのサイトは誰が作っているか知っていますか?
サイトの管理者や管理会社の記載がなければ、どこの誰が発信している情報か分かりません。
記事の合間に入った広告をクリックさせることが目的の、ニセ情報を流しているサイトということもあり得ます。
知識のある彫り師や専門家であれば、ネットに入れ墨のやり方を記載することはないでしょう。
自分で彫ることはリスクが高く、出来栄えも良くないことを知っているからです。
ユーチューブなどの動画でやり方を紹介している人もいますが、これも閲覧数を稼ぐため。
あえて危険なネタを採用しているかもしれません。
■入れ墨のやり方は思いのほか難しい
専門の道具や機械をそろえても、入れ墨は簡単には彫れないものです。
入れ墨インクを定着させるためには、皮膚の奥深くに針を刺さなければいけません。
ですが、この深さは素人では判断できないでしょう。
皮膚は上から表皮、真皮、皮下組織で構成されていますが、表皮はコピー用紙2枚ほどの厚さ。
表皮の下の真皮にインクをいれなければいけませんが、素人が正確に把握するのは難しいでしょう。
真皮に届かなければインクはすぐに消え、傷跡だけが残ります。
皮下組織まで針を刺してしまえば、血管やリンパ腺を傷つけるうえに、体内に雑菌を入れてしまうリスクもあります。
■他人に入れ墨を彫ったら罪になる
ネットで覚えたやり方を試そうと、遊び半分で他人に入れ墨を彫ることはとても危険です。
相手が未成年であれば条例違反になることもありますし、失敗して訴えられることがないとは言い切れないでしょう。
実際に彫り師が客に入れ墨を入れただけで、医師免許がないことを理由に逮捕された事件もありました。
お互いに同意があっても、数年後にアレルギーを発症してトラブルになることがあるかもしれません。
入れ墨にはさまざまなリスクがあるため、絶対に安全なやり方というものは存在しません。
自分で入れた入れ墨や、身近な人に入れてもらった入れ墨に不安がある方は、病院にて除去することをおすすめします。
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