2020.02.28
入れ墨があると輸血を受けられない、または人に輸血ができないという情報があります。
果たして本当のことなのか?入れ墨と輸血のことについて知っておきましょう。
■入れ墨があると輸血を受けることができない?
入れ墨があるといざというとき、病院にて輸血されないという噂を聞いたことがある方もいるでしょう。
不安になっている方、その噂は間違いです。
病気や事故、手術などで輸血が必要となったとき、入れ墨があっても問題ありません。
どんな入れ墨があっても、処置や身体に問題がなければ輸血を受けることはできます。
ただし、逆の場合には問題が発生することがあります。
■入れ墨がある人は輸血ができない
日本赤十字社のサイトでは、6か月以内に入れ墨を入れた人は献血することができないと記載しています。
これは入れ墨による肝炎等のウイルス感染を避けるために設けられた規定です。
入れ墨を施した際に針を使いまわしてしまうと、血液を介して危険なウイルスが感染してしまうことがあります。
針を使い捨てにする彫り師は多くいますが、法律で定められているわけではありません。
ミスなく新品の針を使用しているかは、確かめようがないもの。
肝炎などは自覚症状がなく、知らずにウイルス感染していることもめずらしくないのです。
そのため入れ墨を入れたばかりの人の血液を、献血や輸血に使用することはできません。
■献血よりも問題?輸血ができないということ
6か月間献血をしないだけならば、たいした問題ではないと感じる人もいるでしょう。
いざというときに自分が輸血してもらえるのならば、心配することはないという方も。
ですが、大切な人に急な輸血が必要となったとき、自分が輸血できない立場になるかもしれません。
たまたま病気が発覚したときと、入れ墨を入れた時期が重なってしまうことがあるかもしれません。
大切な人の体内に、ウイルスや雑菌が入ったかもしれない血液を提供することにためらってしまうでしょう。
輸血前の血液は検査がおこなわれるため、ウイルスが感染することはありません。
ですが、半年間は輸血することはできませんし、万が一のことを考えれば、気持ちよく血液をわけることはできないでしょう。
入れ墨は病院で安全に除去することができるため、この機会に入れ墨の必要性について考えてみましょう。
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